76th緑組エールの歌詞解説

運動会が終わり一夜が開けました。

いろいろ語りたいことや思いはあるのですが、その前に今回の緑組エールの歌詞の解説をしたいと思います。

あんまり言ってませんでしたが僕が作詞者です。もう1人の作詞者であるエールCとも相談しながらではありましたが、基本的に上パートの歌詞は僕作詞です。

エール賞は取れませんでしたが、個人的には作曲のワカバやもう1人の作詞者と共に最高傑作が作れたなと思っています。圧倒的エール賞だと今でも思ってる。

 

まずは注意です。歌詞は"詞"であり全てを書くことが出来ない以上、すごく抽象的な表現が多く使われます。この緑組エールなんて抽象表現と比喩の多用甚だしいので、色々な解釈があって当然だしだからこそ歌詞というものは評価されるのだと思います。それも踏まえて、あくまで作詞者としてはこんなことを思いながら書いたよというくらいに思ってください。

 

 

 

では早速。まずは歌詞の全文から。

 

希望の光を浴びて 暗く長い夜は明ける

僕らの目指した道で 今大きな花を咲かせよ

 

前だけを見つめ 歩み続けてた

"夢" "理想"描き 追い続けていた

陽が沈み大地を黒く染め 道が霞もうとも

背中押してくれた仲間と 前進むんだ

 

走り出せ 行く手何が阻んでも

飛び出そう翼広げ 空高く

広がる暗闇を照らす

星の明かりを信じ行くよ

 

さぁ突き進め 今こそ夜明けの時だ

夢に向かって進むんだ 光はすぐそこだろう

行こう

 

陽は登り若葉萌出る大地に

この歌を共に歌おう 声高く

この時代に生きた

僕らの"緑"を 今創り出そう

 

目指す場所は1つ さぁ行け

頂目指して

 

 

はい。いかがだったでしょうか。

まぁ如何にもエールって感じですね。

これを見てあなたは何を考えたでしょう?そもそもそんな深い意味なんてあるのかよ、そう思った方が大多数だと思います。ところがどっこい。ちゃんと意味は込められています。その意味を知れば何倍もこの曲がよく聞こえること間違いなし!?(意味を理解したうえで上のセリフを言っていらっしゃる方が居たらそれは本当に申し訳ないです僕の作詞力が足りませんでした)

 

 

キーになるのは、大サビの『この時代』という歌詞。この時代?どの時代?

 

 

正解は2021年、150thという時代です。

もっといえばコロナウイルスという時代。

コロナウイルスという時代に生きた僕らの、僕らだけの緑組を創り出そう、というのがおおよそ大サビの歌詞の意味となっています。

そしてこのエール全体が、コロナウイルス禍という今の緑組に捧げるエールであるという前置きの元で、一旦上の歌詞を戻ってみてみてください。

 

 

そう考えて歌詞を見直すと、他の歌詞の意味も見えてきませんか?

Bメロの一番最初『陽が沈み大地を黒く染め』は149th運動会の中止を指しています。逆に大サビの一番最初『陽は登り若葉萌出る大地に』は150th運動会の開催により一回潰えた開成の運動会の伝統だったり土壌だったりが一回潰えてしまったことを指しています。

他の歌詞は…言わなくてもわかりますよね!これ以降は各々の解釈に任せようと思います。

 

ちなみに僕もリツイートしたワカバのツイートに書いてある通り、Cメロの歌詞とメロディは75th緑組エールと全く同じものを使っています。最初メロディだけ入れよう歌詞はまぁこっちのオリジナルを当てがえばみたいな感じだったのですが、いい感じに今の辻褄も合うしそのままの歌詞で行きたいと僕がゴリ押ししてこの形になりました。ちょっとだけCメロに違和感があるかもしれませんがそういうことなので許してください。

 

曲先行で作成され、曲が完全に出来上がったタイミングでこの役を拝命しましたが、最初どのような歌詞にしようか正直結構迷いました。ストーリー性の比喩を用いるのか率直に応援する歌にするのかなど色々考えました。

ですが、せっかく今年のエールなんだから今年の緑組に捧げる歌にしたいと思い、まずサビの後半が確定。それを跨ぎながら自分が伝えたいコロナとの闘いに勝利した様子を描きたいと思った時に、それを太陽に例えるのを思いつきこんな感じになりました。

 

 

 

いやーエール賞取りたかった。ただまぁわかってたことではありますが、そんな深い歌詞を書いたところであの当日短時間でわかる人なんて居ませんよね。だって指導してた中1ですらわかった人全然いなかったもん。

 

エールにはエール以上の価値があると僕は思っています。エールを歌う回数はそれこそ少ないし、それで当日勇気づけられる人がいくらいるかなんてたかが知れてるわけです。

でも毎年凄い時間をかけてエールを作る。

僕はエールを作る側になってみてようやくその価値がわかりました。エールはそれを歌う中1中2や援団たちがその曲を自分たちが歌うことによって自分たちが勇気づけられ、一致団結するためにあるものであると僕は思います。

ある時援団の人たちから、中1のエールを歌う声が小さいんだよね…と言われ、中1係としてどうしようかと思いました。ルーテで歌詞を書かせても確かに正答率は低い、こんなんで大きな声で歌えるわけないなと。

そこで考えて行ったのが、中1に対しての歌詞の解説です。上で行った解説をもうちょっと具体的にして説明をしたところそこそこ反響が大きく、その次の応援練習が終わった後に副団から見違えるほど大きく歌えるようになったと言われた時にはもうそれはそれは嬉しかった。

でも結局歌を歌って応援するってそういうことだと思います。歌う側がその歌を本当に好きになった上で、このいい歌を他のみんなに共有したい!って思うから大声で歌って応援するわけですよね。僕はそれがエールであると思います。

 

 

 

この記事をみてこのエールが聴きたくなったよという人は下のリンクからどうぞ

https://drive.google.com/file/d/19ybNFhkAIjAIp_ADSg6Wh54W5DWIwiE2/view?usp=drivesdk

 

 

ではでは、長文お気持ちブログも頑張って書いてるので、書き終わったらみんな読んでくださいね〜

以上!エールの歌詞解説でした!